牛用の酵素(植物発酵飼料)というと、マンダアニモとミラクルアニマルの2つが一般的です。
谷口商会はミラクルアニマルを取り扱っており、長野県・岐阜県・山梨県ではミラクルアニマルを使う方の方が多いと感じていますが、あらためてマンダアニモとミラクルアニマルの特徴を比べてみようと思います。
マンダアニモ(畜産用)とは
マンダアニモ(MandaAnimo)は、簡単にいうと万田酵素の牛用です。
植物性発酵飼料で、アミノ酸などを含有しています。
代用乳にも溶けるよう、ペースト状になっており、甘酸っぱい味で嗜好性も良いといわれています。
給与量は1日3g~10gが基本ですが、1日25gを2週間程度集中的に給与することもあるそうです。
- 哺育子牛には代用乳に溶いて給与
- 飼料にかけたり混ぜたりして給与
- 水に溶いて給与
ゼノアック(日本全薬工業)が販売していますね。
ミラクルアニマル(畜産用)とは
ミラクルアニマルは乳酸菌・酵母菌・ビタミンB・酵素を含有しており、フルーティーな香りで嗜好性が良い植物発酵エキス混合飼料 (A飼料)です。
野菜や果物を乳酸菌で発酵した酵素エキスで、自然環境の中で3年間ゆっくりと自然発酵させて製造しています。

長期間の発酵により生成される乳酸菌の代謝産物が、牛の腸内の有用微生物群の活性化してくれます。
サラサラした液体なのでミルクにも溶かしやすく、注射器やボトルなどで牛へ直接給与しても構いません。1頭に対し1日10~20ccが使用目安です。
- 繁殖 : 出産前後の1ヶ月間
- 子牛 : 哺乳時、又は離乳後3~4ヶ月間
- 育成 ・素牛: 導入後3~4ヶ月間(生後 8~10ヶ月)

畜産用ミラクルアニマルの含有成分の特徴は、次の2点です。
- 生菌(乳酸菌)
- 飼料添加物(ビタミンBなど)

畜産用ミラクルアニマルは、生きている乳酸菌が入っていることが最大の特徴です。
- 乳酸菌(Lactobacillus casei ラクトバチルス カゼイ)
- 乳酸菌(Lactobacillus plantarum ラクトバチルス プランタラム)

- 硝酸チアミン(ビタミンB₁)・・・0.25g
- リボフラビン(ビタミンB₂)・・・0.125g
- 硝酸ピリドキシン(ビタミンB₆)・・・0.25g
- D-パトンテン酸カルシウム・・・0.25g
軽い下痢や風邪をひいた時などは、1日20cc程度を直接口の中に挿入すると効果的です。フルーティーな香りで、薬のにおいを隠すかたもいます。
(※ミラクルアニマルは健康な状態へと導く効果、すなわちコレステロールを正常値へと導く効果が期待できるため、肥育15ヶ月以降の投与には向きません。)
関連記事:畜産用ミラクルアニマルの使い方|乳酸菌・酵母菌・ビタミンB・酵素を含有した植物発酵エキス混合飼料 (A飼料)
マンダアニモとミラクルアニマルの比較
マンダアニモとミラクルアニマルの特徴を比較してみます。
比較項目 | マンダアニモ | ミラクルアニマル |
---|---|---|
種類 | 植物発酵 | 植物発酵 |
形状 | ペースト | 液体 |
主な含有成分 | アミノ酸 など | 乳酸菌 ビタミンB など |
香り | 甘酸っぱい味 | フルーティー・甘め (私としてはぶどうジュースのような香りに感じます) |
嗜好性 | 良い | 良い |
使用対象 | 子牛 繁殖牛 | 子牛 繁殖牛 素牛・導入牛 |
谷口商会としては、子牛・繁殖牛から素牛・導入牛まで使用できるミラクルアニマルが便利なのではと思います。
長野県や岐阜県、山梨県では、ミラクルアニマルを使っている方が多いよう感じます。
畜産用ミラクルアニマルは、当社でも販売しています