牛用の乳酸菌商品は色々ありますが、私がよく聞かれるのが「プレビオサポート」と「ミラクルアニマル」の違いです。
畜産用・牛用の乳酸菌としては、プレビオサポートとミラクルアニマルが代表格かと思います。
この記事では、私の備忘録も兼ねて、プレビオサポートとミラクルアニマルについて比較して紹介します。
プレビオサポートとは
プレビオサポートは、明治グループのヨーグルト技術が活かされて開発したプレバイオティクス製品です。
乳酸菌・ビフィズス菌(いわゆる善玉菌)を増殖・活性化することで、子牛の健康をサポートしてくれます。
次のような成分が含有されています。
- Profec(乳清発酵物):(株)明治
- メイオリゴ(フラクトオリゴ糖):Meiji Seikaファルマ(株)
- LacG+(乳酸菌発酵副産液濃縮物):明治飼糧(株)
乳酸菌が入っているというよりは、乳酸菌の代謝産物が入っている、というイメージですね。
ミラクルアニマル(畜産用)とは
ミラクルアニマルは、機能性食品開発研究所が提供している植物発酵エキス混合飼料 (A飼料)です。
次のような成分が含有されています。
- 乳酸菌(Lactobacillus casei ラクトバチルス カゼイ)
- 乳酸菌(Lactobacillus plantarum ラクトバチルス プランタラム)
乳酸菌の代謝産物が入っていることはもちろん、生菌(生きた乳酸菌)が入っていることが大きな特徴です。
- 乳酸菌の代謝産物が腸内の有用微生物群を助け、胃腸の健康をサポート。
- 動物本来の免疫力を維持します。
- 胃腸が強くなれば餌の食い込みが上がります。
- 皮膚、毛並みを健康に保ち、活気のある生き生きとした動物本来の姿を保ちます。
風邪などの治療後に食欲が戻らない時、濃厚飼料や粗飼料にかけて使用する方も多いです。(発酵飼料のため、嗜好性が良いという口コミ)
さらにミラクルアニマルには、ビタミンBなども含まれています。
- 硝酸チアミン(ビタミンB₁)・・・0.25g
- リボフラビン(ビタミンB₂)・・・0.125g
- 硝酸ピリドキシン(ビタミンB₆)・・・0.25g
- D-パトンテン酸カルシウム・・・0.25g


プレビオサポートとミラクルアニマルの特徴を比較
プレビオサポートとミラクルアニマルは、次の観点から比較している農家さんが多いです。
- 乳酸菌
- オリゴ糖
- 形状
- 費用対効果
乳酸菌
乳酸菌関連とすると、クレビオサポートには下記の成分が含まれています。
- Profec(乳清発酵物)
- LacG+(乳酸菌発酵副産液濃縮物)
これは乳酸菌の代謝産物です。なお、ミラクルアニマルにも乳酸菌の代謝産物は含まれています。
一方、ミラクルアニマルには次の生きた乳酸菌が含まれています。
- 乳酸菌(Lactobacillus casei ラクトバチルス カゼイ)
- 乳酸菌(Lactobacillus plantarum ラクトバチルス プランタラム)
プレビオサポートには無く、ミラクルアニマルに有る特徴として、乳酸菌が生きていることが挙げられます。
ミラクルアニマルには生きた乳酸菌が含まれているので、腸内の善玉菌を増殖させる(善玉菌の培地の役割)はミラクルアニマルの方が高い、と感じている方が多いようです。
オリゴ糖
プレビオサポートには、メイオリゴ(フラクトオリゴ糖)というオリゴ糖が含まれています。
一方、ミラクルアニマルには、オリゴ糖は含まれていません。
オリゴ糖と乳酸菌は相性が良いことで知られています。オリゴ糖は乳酸菌の発酵を早める作用があるためです。
なお、ミラクルアニマルには生きた乳酸菌が入っているので、必ずしもオリゴ糖がないからといって問題はありません。(オリゴ糖をミラクルアニマルと併用する方もいます)
形状
プレビオサポートは粉です。参考動画は下記のとおり
一方、ミラクルアニマルは「液体」です。
こんなボトルに入れて小分けすることもできます。


粉と液体、どちらが優れているか、ということはないので、参考情報としてください。
費用対効果
一番気になるところは、プレビオサポートとミラクルアニマルの費用対効果はどうなのか、という点ではないでしょうか。
こればかりは、販売している私から言うのも、、、という点なので、実際に使ってみた方にお聞きいただくのが良いかもしれません。
参考価格として、ミラクルアニマルは下記で販売しています。
- サンプル2本(2L):10,080円(11,088円)
- 3本(3L):15,120円(16,632円)
- 6本(6L):30,240円(33,264円)
- 9本(9L):45,360円(49,896円)
- 20L(バックインボック)60,000円(66,000円)

結論:まずは生きた乳酸菌が入ったミラクルアニマルを使ってみてはいかがでしょうか
プレビオサポートとミラクルアニマルの違いを、改めて掲載します。
比較ポイント | プレビオサポート | ミラクルアニマル |
乳酸菌の代謝産物 | 〇 | 〇 |
乳酸菌 | × | 生きた乳酸菌 乳酸菌(Lactobacillus casei ラクトバチルス カゼイ) 乳酸菌(Lactobacillus plantarum ラクトバチルス プランタラム) |
オリゴ糖 | メイオリゴ (フラクトオリゴ糖) | × |
形状 | 粉 | 液体 |
その他 | ー | 飼料添加物としてビタミンなど 硝酸チアミン(ビタミンB₁):0.25g リボフラビン(ビタミンB₂):0.125g 硝酸ピリドキシン(ビタミンB₆):0.25g D-パトンテン酸カルシウム:0.25g |
プレビオサポートとミラクルアニマルの比較の結論として、まずはミラクルアニマルを使ってみてはいかがでしょうか。
牛の腸内の善玉菌・悪玉菌のバランスは、子牛の間に決まるといわれており、乳酸菌を子牛期間に給与することは重要です。気になる方は、サンプルから使ってみてください。もちろん、直接ご連絡いただけば、商品説明にお伺いします。